酒を飲んで犯罪を犯せば減刑に=韓国

飲酒:寛大な韓国、「酒に酔っての犯行」は減刑に


 酒に酔った人に寛大な韓国社会の文化は、治安の第一線の現場でも確認できる。今年5月25日午後10時から翌日午前4時までの間に、本紙取材チームが取材したソウル市内14カ所の地区隊(交番に相当)では、酔っぱらい関連の通報が合わせて75件寄せられた。このうち、実際に刑事事件として立件されたケースは15件(20%)に過ぎなかった。残りの60件に関しては、いずれも酔っぱらいをそのまま釈放した。その間、数十人の警察官が1件につき2-3時間かけて対応しなければならなかった。

 5月26日午前0時50分ごろ、酒に酔った女性9人が居酒屋で口論となってけんかに発展し、ソウル市芦原駅の地区隊にやって来た。いずれも19-21歳の若い女性で、ホットパンツやミニスカートを履き、泥酔してまっすぐ立つこともできず、ふらふらしていた。女性たちは学校の先輩・後輩で、近くの居酒屋で酒を飲んでいたが、口論となり、20分にわたって殴り合いのけんかを繰り広げたという。
 交番に来てからも、女性たちはおよそ1時間争い続けたが、いざ刑事処罰のため供述書を書かせようとすると「お互いに処罰は望んでいない」と合意した。結局女性たちは、警察に来てからわずか1時間30分で釈放された。警察関係者は「暴行の現行犯であっても、当事者が処罰を望まない場合、警察が処罰する法的根拠はない」と説明した。

 裁判所も最近まで、酒に酔った上での犯罪には寛大な判決を下しており、批判の声が強い。代表的なケースが、2008年に発生したチョ・ドゥスン事件だ。犯人のチョ・ドゥスン容疑者は08年12月、泥酔状態で当時8歳のナヨンちゃん(仮名)に暴行を加え、ナヨンちゃんは身体機能の一部に障害が残った。ところが、一審は「酒に酔い、通常の精神状態ではなかった」という被告人の主張を受け入れて懲役12年の刑を宣告し、大法院(最高裁に相当)でこの刑が確定した。
 



この判決に対して非難の世論が高まると、韓国政府は、児童を対象とする性犯罪者について「心神微弱に至る酒酔状態(酒に酔って意志決定ができないほどの状態)」を除いては酒酔いを減刑の事由として適用しないとする法改正を行った。しかし、殺人などほかの犯罪では、依然として酒酔いを事由とする減刑が認められている。その事例として、チェ被告(54)は昨年7月、酒に酔って妻(44)を刃物で刺し、崖から突き落として殺害しようとした罪で、一審で懲役10年の判決を受けたが、二審では懲役7年に減刑された。二審は「酒を飲んだ上での偶発的な事件だと考えられ、被害者とも合意している点などを考慮した」として、被告の刑を軽減した。

 このように、酒に酔った人に寛大な処分が下されると、被害者は2次・3次被害に苦しむことになる。ナヨンちゃんの父親は、チョ・ドゥスンの刑罰が確定した後「ナヨンが成人するころ、チョ・ドゥスンが刑期を終えて出所すると思うと、ぞっとする。これほど残忍な罪を犯していながら、酒を飲んでいたので勘弁してやるというのでは、被害者はどこに怒りを訴えるべきなのか」と無念な思いを訴えた。また、ソウル市東大門区一帯で暴れ回っていた「酒暴」(酒に酔って近隣住民に常習的に迷惑をかける人物)の男(47)によって、毎日のように被害を受けていた店舗のオーナーは「どうせ監獄に入っても、すぐに出てきてまた迷惑を掛けるだろう。仕返しされると思うと、警察に通報するのも恐ろしい」と語った。

 京畿大学犯罪心理学科のイ・スジョン教授は「酒に酔った人物が騒動を起こしても、警察が寛大で、裁判所は減刑するため、結局のところ、犯した罪の分だけ処罰される酒暴はあまりいないことになる。非難の世論が起こった時だけ処罰するのではなく、きちんとした法的基準と社会的コンセンサスを確立していくことが先決だ」と語った。
朝鮮日報日本語版 9月8日(土)12時33分配信

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by love_kankoku | 2012-09-11 00:04 | 社会問題(489)